財務諸表の金額表示単位

★財務諸表は「千円単位」「百万円単位」 どちらがよいのでしょうか?利用者目線・作成者目線から考えてみたいと思います。

短信のサマリー情報については、百万円単位とされていますが、会社法・金商法問わず、注記を含む財務諸表(貸借対照表・損益計算書等)については千円か百万円か選択制です。

この金額単位、どちらがよいかですが、まず利用者目線、つまり株主や投資家目線で考えてみたいと思います。

仮に売上が200億円(22,345,678,901円)、最終利益が10億円(1,415,634,758円)とすると、

  • 千円単位:売上22,345,678 当期純利益1,415,634
  • 百万円単位:売上22,345 当期純利益 1,415

となります。どちらが見やすいでしょうか?私は、百万円単位ではないかと思います。

なぜなら、千円単位になると表示される数字が多いため、情報過多になってしまうからです。

もちろん、少額であっても質的に重要な項目(特別損失関連など)もあるので、一概には言えないところもあります。だた、百万円単位で切り捨てであれば、「0」なら「1円以上100万円未満」と読み取ることができます。

その次の、作成者目線、つまり会社にとってですが、これは入力数値が減る分、百万円単位にメリットがあると思います。

四半期も含め年4回の決算、期末は単体も、さらには注記もと、数値入力は毎年、膨大なボリュームですし、どうしてもヒューマンエラーによる入力ミスがあります。

また、決算期には業務が集中するため、可能な限り効率化を図る必要があります。

変更には特段の許可や届出は必要なく、開示書類にその旨を記載するだけで変更できます。

このため、従来、千円単位で開示をされている会社、特に会社が成長を続けてきて、売上や利益、資産規模などの桁数が増えている(売上が100億円を超えた等)会社においては、現状がベストかを検討されることも有用ではないかと思います。

竹内由多可

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