「全日本私立幼稚園連合会」使途不明金4億円超

まだまだ不明点が多い事案ですが、日経新聞やNHKニュースなどより、概要は以下のようです。

  • 幼稚園連合会には、私立幼稚園の9割、8,000近い園が加盟していた。
  • 主導者は会長であり、会長は幼稚園の理事長であり、県の公安委員も務めていた。
  • 会長と事務局長により、不正出金がなされた。その後入金されたものもあるが、使途不明金は2017-2019年度にかけて4億円超。発覚したのは2020年。
  • 少なくとも「国際交流基金」と「災害対策基金」は正式な手続きを経ずに取り崩された。
  • 通帳の偽造といった、発覚を免れるための工作が行われた。

不正防止の観点で、現時点で読み取れることは以下でしょうか。

  1. 教育者、公安委員といった人物であっても、不正に手を染めることがある。
     不正はいつでも「まさかあの人が」。このため、人物問わず、機会をどう封じるかが重要
  2. 結託をされると内部統制のかなりの部分は無効化される。
    → 重要事項であれば二重三重の統制が必要。二人が結託したら何億円も引き出せる統制では弱いと考えられます。
  3. 2017年度と2018年度の決算でなぜ発覚しなかったのか?
    → 残高証明など預金の実在性のチェックは適切だったのでしょうか?合っていることを前提とした、形式的なチェックに陥っていなかったでしょうか?
  4. 業界団体的な組織は寄合所帯となり統制が甘くなる。
    → 各園の負担は少額であっても、総額では億を超えるおカネになります。監査法人による監査が必要だったのではないでしょうか(記事によると「連合会が監査」とあるため、監査法人による監査は行われていなかったのではないかと推測します)

竹内由多可

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