りそな銀行 粉飾検知システムを開発(日経新聞より)

★「りそな銀行は企業の財務諸表や預金口座を出入りするお金の流れから粉飾決算を検知するシステムを開発した」(2021/6/3日経夕刊)との記事がありました。

記事から読み取れるのは主に以下の事項です。

・財務諸表や預金口座を出入りするお金の流れから粉飾決算を検知するシステムを開発した

・自社で業務に使うほか、地域金融機関にも外販する計画。

・過去の粉飾決算の情報をDB化、財務諸表をプログラムが読み取り、粉飾の可能性を数値で示す。

・銀行が持つ膨大な情報から粉飾を見抜くシステムを作る試みは初めて。

財務諸表を分析する、というのは会計監査でも基本的な手続ですが、「預金口座を出入りするお金の流れを分析する」という手法は、銀行ならではと思いました。

売上と見せかけて実は借入に過ぎない、正当な経費支払いに見せかけてダミー会社にお金を流す、グループ会社を迂回して・・・など、キャッシュイン・キャッシュアウトを伴う不正事例も多くあります。

預金口座の入出金データは、いうなれば血液の流れであり、血液の流れに異常がないかを分析する、という手法は従来は、「できればいいけど、データが膨大過ぎて難しい」という状況だったのかなと思料しますが、このシステムではないですが、今後、ビッグデータ解析の一つとして、不正検知に威力を発揮する日もそう遠くないのかもしれません。(私が知らないだけで、すでに自社システムで実装しているケース(内部監査など)もあるかもしれませんが)

※記事では「預金口座を出入りするお金の流れ」と一か所で触れているだけなので、りそなのシステムへの実装状況は私の推測とは異なる可能性がありますのでご留意ください。

ご参考になれば幸いです。

竹内由多可