直近不正ニュース_20210714
共通の要因あるのでは、と思わせる不正のニュースが続いているので、ご紹介します。
・兵庫・西脇市課長が2000万着服、懲戒免職「競馬や競艇に使った」(こちら)
→「管理する外部団体の活動費や市の施設使用料など計約2210万円を着服」
・PTA会計担当が1050万円横領 広島市西区の公立小・中学校(こちら)
→「横領した金を生活費に充てていた」
・高知市の自主防災会元会長 70万円横領容疑で逮捕(こちら)
→代表を務めていた、他の団体の資金も流用していたようです(820万円の使途不明金があるとのこと)
【管理が弱くなる】
「外部団体」や「みんなが少しずつ出したお金」 → 管理意識が弱くなりがち → 個々の出金に際しての統制や、定期的なチェックの頻度が低くなりがち → 被害が大きくなってしまう。といった共通点があるように思われます。
【個人にとっては大きな金額】
例えば1,000万円という金額は、市の予算から見れば少額ですが、ほとんどの個人から見れば、とても大きなおカネです。
管理する側は、この「個人目線」の金額感で、「不正を行う気を起こさせない」統制を敷く必要があるのではないでしょうか。
【まさかあの人】
経理課長、PTAの会計担当(を頼まれる/やっていても周りが安心できる人物)、自主防災会長(を頼まれる/やっていても周りが安心できる人物)、ですから、きっと、「まさかあの人」なのだと思います。
しかし残念ながら、ほとんど全ての不正は「まさかあの人」によって実行されています。
誰であっても、きちんとした統制。少なくとも、被害を最小限にとどめる統制。これが大事だと思います。
ご参考になれば幸いです。
竹内由多可